思い付きの京都

パパが2日前に思い付いて京都へ行くことになりました。好きなところへ行ってよくて、好きなものを食べてよいということだったのですが、こちらは、出発前にやることが多過ぎて、検索は真夜中から数時間しか出来ませんでした。
行きの新幹線では、厳しい表情の富士山が見えたので撮りましたが、誰も見てやしないし、恥ずかしいのでいい加減に撮ったら、この写真からは何も伝わって来ません。
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向こうでは毎度の洗濯ではありましたが、「年末の」という位置づけで致しまして、夕食は鍋、残りを翌朝おじや。カメを残して出発しました。この件は、留守宅には内緒です、言えやしない遊びですから。

紅葉が終わったところなので、それほど混んでいないかと思い、まず行きに東福寺、翌日建仁寺かと思いました。1泊2日なので、長岡京とか三千院とか醍醐寺とかも思いましたが、遠くは止めておこうと思いました、せっかく四条付近に泊まるし。食べる方は、いくつか候補がありましたが、満席のようなことが書いてありますので、当日の朝、車の中から電話をして、17時〜19時というお席をゲットして行って来ました。

実際には、京都東で下りて東福寺、泉涌寺、チェック・イン、天ぷらE。翌朝11時発建仁寺、周辺散策後高台寺というコースでした。

1日目
まずは名古屋で湾岸は選ばず、東名を進みました。「京都へ入るなら東名でしょう」とパパ。
伊吹山です。うっすらと冠雪。翌日雪は消えていました。
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東福寺は、法要をお願いしたい塔頭があるので行きたかったのです。が、行ってみるとお休みでした。あらまあご縁がないということか、ときっぱり諦めました。それで、興ざめもあって、伽藍の他には明暗寺へ入ってみただけではありましたが、伽藍のとっかかりにある三門が素晴らしいので、それでよかったとも言えます。

明暗寺は、初めて門の中へ入りましたが、結局、廃仏毀釈であとから明暗教会が入ったためか、門を入ると狭い庭があるだけみたいです。画像検索すると別の塔頭の庭が出て来たりします。「置いてあるものを全部入れて撮った」みたいな写真です。
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そう、寒いのでした。紅葉が終わったところ。しかも太平洋側はきれいに晴れていたのに、東名では雨も降り、京都は曇りでした。
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残り。盛りの頃が想像出来ますが、見物人でごった返していたことでしょう。
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せっせと歩いて伽藍のある場所の入場口を入りました。
素晴らしい三門です。
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このくらい明るかったんで、門をはっきりさせるとこんなです。いずれにしてもあまり門自体は写っていない写真でした。大き過ぎるので全部を撮ると必ず見物人が入ってしまいます。
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あろうことかこの寒さの中、パパは石の階段に坐って、検索をして、一生懸命寺の歴史を読んでいまして、随分待たされました。
ひととおり拝見して、と言っても今回方丈は別の入口から入るらしく、省略して、駐車場へ戻りました。
今になって考えてみると、前回、方丈は植木職も入っていない様子で、有名な庭も荒れていまして、見学も、料金はしっかり別料金でしたが、伽藍と一緒こたに見学でしたが、今回、別だったのです、ということは、植木職が入ってきれいになっていたのかも知れません。いずれにしても、裏のようなところに庭を作ってあるので、もし整備されていたとしても、廊下の高さと庭の狭さなど、ちぐはぐなものだったのではないか、と想像します。

かなり歩いたのでお腹が空いたということで、近辺で軽食をと探しましたが、店がありません。真新しい神社。しかし、検索すると和泉式部と関係があったり、平安時代からここにあったらしく、また石には「稲荷神社境外摂社」とあり、稲荷は伏見稲荷だそうです。トリックの乗りで写しましたが、しっかり歴史がありました。
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トリックと言えば、パパは「トリックの乗りで見ると東福寺は全く当てはまらない、大変立派な趣を持ったお寺だったな」と妙な感心のし方をしていました。
結局お店は1軒だけありましたが、信じられないような座席割りで、信じられないようなものを食べさせられました。解説:このラティスで区切られた空間に2名がみっしり坐る簡易な椅子が置いてあって、入口を向いて4列か5列並んでいました。檻じゃないんだ。出て来たものはラーメンもうどんも鰹味の出汁で、器が小さかったです。食べかけの写真は汚いので出しませんが、こんなことやらせておいて…。
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このあと、また別の塔頭では小野小町百歳の井戸とかあって、みなさん色々こじつけています。
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駐車場へ戻り、車で泉涌寺へ行こうとしたら、800mと書いてあるから歩く、ということになりましたが、本当か?といぶかったんです。登り坂だったし、私のエネルギイでは、たぶん持たないと感じましたが、後の祭りで登りましたね。

いわゆるトリック風な諸国なんとかがあるようです。凄い門です、鳥1羽でこうもなります。
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その横に泉涌寺の門もありました。お母さんの書道教室で子どもが書いたのか、と思わせる表札。
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随分登るとこんな3つの入口に出ました。左は頭の良くなるお遍路コース、真ん中は車両立入り禁止??、右が泉涌寺方向でした。トリックの音楽が鳴り響きますね。ほら車で来ている。パパは「ロジョウチュウシャ」などと呟く。
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またも歩くと、タクシー等が停まる正式な駐車場がありました。検索では出てこなかったというのがお答えでしたが、寺の立地などから考えて、町中の寺ではないのだからぁ。

タクシー運転手さん曰く「いえ、寺のではなく山のです」というトラ。
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つい「里親募集」の仕様でカットしてしまいましゅ。いやあ、凄い迫力ですね。
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ようやく先生の字で表札が書かれていて、正門かも知れませんよ。
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入るとすぐ左に楊貴妃なんて祀られているから、またか、とトリックになります。しかし、中には少しの宝物展示と、ビデオがあったので、事前学習が出来ました。そこを出て、下ります。振り向いて撮影。
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ど〜ん。ここからは、トリックが消え失せて、大変清潔な「御寺(みでら)」となります。つまりお天のお寺だったんです。凄い反りですよね。仏殿。
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鬼瓦の突き出た角?が、屋根の反りを更に強調しています。

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後ろが例の舎利殿。って謡曲の『舎利』です。

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唐門。
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この造り。
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霊明殿。
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この辺は、何だか分からなくなっています。ともかく杉だかで出来上がっていました。火事があったりして、その度に、どこか他から移築したりしてやってきたようです。この御座所まで続いている道が、真ん中の車両立入り禁止の道だったようです。そりゃ、そうよね、長いドレスなんかを着てここを歩くのは大変です。
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御座所,外から。
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御座所の庭園。
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この木立の奥に少し金色が見えていますが、ここが御陵の門です。
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横に走る白壁の中が御陵です。
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「はああ、神社だけかと思ったら、寺も持っているんだ」とパパ。

徹底的に人間を削減したホテルへ行き、荷物を置いて、次は早めの夕食へタクシーで行きました。
病気なのに天ぷらはないと思いましたが、ま、し方ないです。もう一軒は留守電になっていましたから。少ない量のコースにしたら、パパはご不満のようでしたが、いざ、進んでいくと、「もうだめだ」と思った時、丁度終わりでしたので、私は救われました。パパだって同じでした。昔から天ぷらの場合、私より早くギブアップなんでした。大変おいしゅうございましたが、もう行かないと思います。大変満足でしたが、高いですから、それだけの理由です。何か他に使いたいことがありそうな気がするだけです。満足するには、この値段が必須なのでしょう。お行儀のよいお客、とはいえ、客質は決してよいわけではなかったです。それからサラリーマンはうちだけだったと思います。それと店員も含めてみんな関西ではない?ような気がしました。
帰り道は、何と建仁寺の門柱を2度も通り過ぎました。イノシシの神社で鐘を鳴らした関係からお賽銭も上げましたが、そこも建仁寺の横でした。
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ホテルへ帰るとすでに体力も限界で、すぐ眠りましたが、とっても早かったので結局夜中に起きて、電池切れまでPCをいじりました。



by ihibou | 2015-12-19 17:54 | 趣味 | Comments(0)
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