優しき家族とさようなら

夜が明けて、また昨夜の雨で湿っている景色となりました。
お別れ前のベベとあちらのママさん。近い将来この子はこちらの国で生活を始めると思うと、まだ先の話ですが、何とも言えない気持ちになりました。
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皆が見送って下さったのですが、まゆみちゃんとお別れをしなかったです、納屋の中から扉に飛びついてこちらを見ていました。前の日もお客様が多過ぎて相手をして上げられなかったです。その時の寂しそうな顔です。
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さて、昼前に新パパママに送ってもらい、Bへひたすら走りましたが、ちゃんと私は車中で眠っています。それで、市内をかなり走ってガラリと荒れた風景に変わるとユーロスターの駅があります。降りて、結局出国入国のチェックがあるので、何かあると困るので入れるまで見ていてもらってさよならしました。

ここで、注意。日本の新幹線のような気分になってはいけない。このことは、すでに日本でチケットを取る際に思い知らされましたが、本数が少なく、電車賃は変動するのでした。朝晩と昼間でも違うし、取る日によって違うし、乗る時期でも違います。中に入ると、一等と言っても大したことはなくて、軽食が出ましたが、これがまたブーでした。こんなものなら出さなくてよいですし、料金を変動するなら、お食事も変動してほしいです。
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乗り心地も悪くて、景色も悪くて。これは冬のせいでもあるけど。
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つまり乗らなくて済むなら乗らない方がよいです。私はしかも眠ってしまったので海峡を渡るトンネルの経験が失われてしまったとも言えます。また、当初、数個の駅をローカル線でBまで行くつもりでしたが、タクシーより高そうな料金でした。日本の国鉄は倒産しただけあって国民の懐に沿った料金を設定してくれていたのだ、と感動しました。

それで2時間なのでもう着いちゃいましたよ。
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ここからがまた馬鹿みたいで、ホームの外へ出るのにエスカレーターで下るしかなく、それが数台しかないらしくて渋滞です。しかもみなさま平気でズルズル待ちます。出るとそれなりに大きな駅でピアノが置いてあって演奏していました。駅の外へ出て喫煙タイムです。ほとんど禁煙なのでその度に禁断症状になって不機嫌に歩き回り吸う場所を探します。大変迷惑します。禁煙パッチは有効だったそうですが、その効き目と吸うこととは別物だそうです。降りたら吸うという条件反射みたいなものが働くようです。吸い終わるとタクシーに乗ると言って、変な場所で乗ろうとします。こういう時、頭おかしいんじゃないのと思います。雨は降っているしひどく嫌な気分で、何とかタクシーに乗りましたら、やはり常識的な乗り場付近を通過しました、馬鹿。

それで、ここからが、また、格式の高い、従って、私には嫌なホテルに泊まりました。アメリカ人とかGパンもいたのでホッとしましたが、原則食事処へは正装だそーです。とんでもないですが、日本人でもやっていました。結婚式じゃあるまいし。格安の部屋に泊まるのに合わせる必要があるのかどうか。

ティを頼んでしまったら、サービスで出るのとはクッキー付きであるところが違うだけのティが持ち込まれました。このクッキーはおいしかったです。魔法瓶で来たので、ああ、このホテルは湯沸かしが来ないのだ、と夫婦でがっかりしましたが、翌日からは日本の旅館みたいに、いない間にお茶の用意がしてあったりするのでした。
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時差は2時間。暗いけれどまだ早いので、外へ行くことにしました。ちょっと歩くとビッグベンですが、その前に曲がったりして、最後に着きました。
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パパはおじいちゃんが行っていたり、007のファンだから、そこら中が感動らしかったです。私はシェイクスピアや探偵小説にも興味がないので、イギリスは何も魅力がないのでした。8時頃からは大変寒くなりまして、歩いていると首の周辺がコチコチになり、それだけで疲れてきました。
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ここで美しいケーキ屋に遭遇し、写真を撮っている間にパパが換算していて、1個800円もするぞ、とこれには驚きました。後に、ポンドが異常に高かったことが分かるのですが、この時点では分かっていなかったのです。今、こうして掲載しながら、初めて克明に観察したけれども、買うほどのものではなかった、と断言出来ました。それに舌の先が痛いくらいですから、ケーキを食べたいなどとは思わないのでした。
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それで、私たちは寒過ぎるのでPUBに入りました。たまたまなのでしたが、大変親切な感じの良いお店でした。ちっともおなかは空いていないので、アイリッシュ・ビールを飲んで、こんなものをつまみました。
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ここでも煙草は外で吸います。
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中のお客さんたちは、大変楽しそうで、安い店でしたがみなさん上品で、普通の市民が来ているといった感じでした。
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これからは胃腸を直さなくちゃ、と思いながらその晩は正しいお風呂の入り方を実行して、大変満足して眠りました。

そう、あちらのお風呂場はパパさんが前の晩まで掛かって作って下さいましたが、ジャグジーがぼこぼこ付いている、大きな、あちらの大人3人くらいがゆっくり入れるようなお風呂でした。そこへお湯を貯めるには、エコで暮している家の平均的使用量を遥かに超えてしまっていて、しかも追い炊き機能がないから、温かいお湯を貯めるのは無理だったと思いました。これだけが不便だっただけで、あとは快適だったのでした。
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by ihibou | 2014-12-26 23:38 | 趣味 | Comments(0)
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